ペインタブルテープを使って腰壁をシックなモルタル風に塗る方法
塗装の準備
換気を良くして、汚れても良い服装で作業します。壁に汚れやホコリがある場合は、きれいに取り除きます。
シールやステッカーなどが貼ってある場合はカッターを使って剥がします。
ペインタブルテープを貼る
貼り始めは10cm程余分に引き出し、下から上に向かって貼ります。
ゆっくりとテープを伸ばしていき、空気が入らないようにヘラを使いながらテープと壁を密着させます。
壁と巾木や床の境目にヘラを当て、しっかり密着させます。貼り始めと同様、貼り終わりも10cm程度余分に貼ってカッターで切ります。
貼る時の3つのポイント
壁に塗料が付かないように、必ずテープの端と端を1cm以上重ねて隙間がないようにしてください。テープの薄さは約0.1mmなので、重ねて貼っても段差は目立ちにくいです。
角などの貼りづらいところには10cm幅のテープを使うと便利です。また、あらかじめ貼りやすい長さにカットして、少しづつ貼っていくときれいに仕上げることができます。
あとから塗装するのでまっすぐ貼れていなくても大丈夫です。壁が見えていなければ問題ありません。
ペインタブルテープを全面に貼り終えるとこんな感じになります。
マスカーで養生
塗料を付けたくない周囲の家具や床を保護します。この作業を「養生(ようじょう)」といいます。
床に敷いたマスカーはズレやすいので、ビニールの端にテープを貼り付けてしっかり留めます。
パテで模様をつける
今回、元々の壁に穴が空いていたり、壁紙が一部剥がれて石膏ボードがむき出しになっている部分もあったため、ペインタブルテープの上からパテを盛ります。
コテで薄くパテをのせて漆喰風の模様をイメージしながら壁に付けていきます。パテをのせ終わったら、約4〜5時間程乾燥させます。
パテが硬く伸びが悪い時は少量の水を加えて練ってから使います。
パテが乾いたら、パテの角やザラっとしている箇所を耐水サンドペーパーでなだらかになるようにやすります。このひと手間で仕上がりがキレイになります。
この時、ペインタブルテープを破いてしまわないよう注意します。
全面にパテで模様をつけるとこんな感じになります。パテを使いたい方は別途こちらのページからお買い求めください>>
シャドウベースを全体に塗る
塗料をよくかき混ぜて別容器に移し、全体に1回目を塗ります。塗りにくいときは、塗料に対して5〜10%の水で薄めます。
まずは、刷毛を使って細かい部分を塗っておきます。続いて、広い面をローラーで塗っていきます。1回目の塗装ではムラを気にせず薄く塗りひろげていき、全体が塗れたら乾かします。乾燥の目安は触っても手に塗料が付かない程度です。
2回目の塗装では薄い部分やムラになっている部分を中心にていねいに塗り重ねます。
シャドウサンド、シャドウダークグレー模様付け用塗料の準備をする
それぞれ塗料をよくかき混ぜて別容器に移します。水は足さず原液のまま使います。クシャクシャに丸めたビニール袋を用意します。
模様をつける部分を事前にイメージしておきます。広い面積には大きく模様をつけるとより雰囲気が出ます。
シャドウサンドで模様をつける
模様をつけたい部分に、水を入れた霧吹きを吹いて湿らせます。塗料をつけたビニール袋でポンポンとたたき広げるように模様をつけます。塗料が乾く前に霧吹きをかけ、ビニール袋や布などを軽く押し当てて模様のフチをぼかします。
離れてみて全体のバランスを確認し、塗料が手につかなくなる程度まで乾かします。
シャドウダークグレーで模様をつける
同じ手順で模様をつけていきます。先ほどつけたシャドウサンドの模様のフチに少し重ねるのがポイントです。
模様をつけた後は、塗料が手につかなくなる程度まで乾かします。
シャドウベースで模様をぼかす
先ほどつけた2色の模様の上に同じ手順でシャドウベース塗り重ねぼかします。模様をぼかすことで自然なコンクリート風に近づいていきます。
模様付けを繰り返してコンクリート風塗装を仕上げる
コンクリート風の深みや奥行き感を出すために工程を繰り返していきます。各工程ごとにしっかり乾燥させることが大切です。
今回は以下の流れで塗装しました。
-------
シャドウサンドで模様づけ
↓
シャドウダークグレーで模様づけ
↓
シャドウベースで模様をぼかす
↓
上記工程をもう1度行う
↓
シャドウベースで模様をぼかす のみ追加でもう1度行う
-------
完成がこちらです。
ペインタブルテープのいらない部分を切り取る
塗料が完全に乾いたのが確認出来たら余分なところをカッターで切り取ります。ヘラをガイドにするとまっすぐ切ることができます。
完成 おしゃれなキッチンカウンターになりました
ボロボロだった部分もこのとおり。ダークなモルタル風塗装でシックな印象になりました。
壁紙を剥がさずテープで下地を整えたので、貼り替えたときのように大量のゴミがでることもありませんでした。
シャドウセットの塗り方は動画でもご覧いただけます
こちらの動画では工程の流れを通しでご覧いただけます。