ベニヤ合板の壁は自分で塗りかえてキレイにできます
塗料(ペンキ)を使ってDIYでベニヤ板の壁を塗りかえませんか?臭いの少ない水性塗料を使って簡単に塗装できるのでペイント初心者の方にもおすすめです。ベニヤ板のつなぎ目や粗い木目が気になる場合は、パテを使ってフラットな壁にできます。
「壁紙をはがしたら出てきた合板をどうにかしたい」
「DIYで貼ったベニヤ板の壁を好きな色で塗りたい」
「クローゼットの中や倉庫の壁などがベニヤ板むき出しで気になる」などの様々なお悩みを解決できます。
また、壁だけでなくベニヤ板で作られた建具や家具も同じ方法で塗れますよ。ぜひ挑戦してみてください。
水性塗料でベニヤ板の壁をおしゃれなマットカラーに塗る方法
塗装の準備
換気を良くして、汚れても良い服装で作業します。壁に付いたホコリや汚れは雑巾で拭いて取り除きます。
塗らない部分を養生する
塗らないところをマスキングテープなどで保護します。この作業を「養生(ようじょう)」といいます。
角や隅は、しっかりと貼ります。四隅など、フチに合わせて余分なマスキングテープはカッターで切ります。
コンセント等の細かい部分も塗料が染み込まないようにしっかりと養生します。広くマスキングテープを貼った後、不要な部分をカッターで切り取ると簡単に養生できます。外せるパーツは取ってしまうのも1つの手です。
ドアや窓、家具等の広い範囲を覆う時は、ビニールとテープが一緒になった「布マスカー」を使うと便利です。マスカーはマスキングテープの上から貼ります。床に敷いた布マスカーはズレやすいので、ビニールの端にマスキングテープを貼り付けてしっかり留めます。
気になる凹凸をパテで埋める
板の継ぎ目やビスを止めるための穴等、凹凸が気になる場合はパテで埋めて表面を平らにします。
埋めたい凹みに沿ってパテをのせて、凹みからはみ出ているパテを平らなもので削ぎます。パテはそのままでも使用できますが、硬く伸びが悪い時は少量の水を加えて練ってください。パテをのせ終わったら、約4〜5時間程乾燥させます。
埋めたい穴が大きい場合、下地にメッシュを当て、その上からパテをのせていくと早く綺麗に仕上がります。また、木目の溝やザラつきを無くしたいという場合には壁全体にも薄くパテを盛ります。手間はかかりますがフラットな表面に仕上がります。
パテが乾いたら、320番程度の耐水サンドペーパー(紙やすり)を使ってやすりがけを行い、表面をなめらかにします。まだ気になる凹凸があれば、「パテを盛る→乾燥させる→表面のやすりがけを行う」の工程を再度行います。
含浸シーラーを下塗り
表面を固めて塗料の密着をよくするために含浸シーラーを塗ります。含浸シーラーをよくかき混ぜ別容器に移し、垂れないように少しずつ刷毛やローラーで塗り広げます。全体にしっかり塗り終わったら2時間程乾かします。含浸シーラーには木のアクを止める効果もあります。
※含浸シーラーを塗る時に使った塗装道具を、色を塗る時にそのまま使用しないでください。水でよく洗ってから使用するか、色を塗る用の塗装道具を別で用意してください。
色を塗る(1回目の塗装)
缶を開けるときは、ヘラやマイナスドライバー等を使い、缶を回しながら少しずつフタをこじ開けます。ポリ容器を開ける場合は、フタのフチの部分を全てめくり上げて開けます。
フタを開けたら中の塗料をよくかき混ぜ、塗りやすいように別容器に移します。少し塗ってみて塗りにくい場合は、塗料に対して5〜10%の水でうすめ、さらによくかき混ぜます。
まずは、刷毛を使って細かい部分を塗ります。
続いて、広い面をローラーで塗っていきます。1回目の塗装ではムラを気にせず薄く塗りひろげていき、全体が塗れたら乾かします。乾燥の目安は触っても手に塗料が付かない程度です。
色を重ね塗りする(2回目以降の塗装)
1回目の塗装の薄い部分やムラになっている部分を中心にていねいに塗り重ねます。
透けやムラが残る場合は2回以上塗り重ねます。特に白っぽい色や黄色、赤系色は透けやすいので、塗り重ねの回数が多くなりやすいです。重ね塗りの間は、都度しっかり乾燥させるときれいに仕上がります。
養生をはがす
塗料が乾ききる前にマスキングテープをはがします。はがしづらい時は、カッターで切り目を入れます。
もし、塗り残しや塗料がはみ出た所があれば修正します。細かい所の修正には小筆があると便利です。塗りたくない部分に塗料がついてしまった場合は、水拭きですぐにふき取ります。
完成 ベニヤ板むき出しの壁がキレイになりました
塗った色:TAKARATORYOオリジナルカラー「
アイビスピンク」(扉は「
ダルマロウ」)
ベニヤ板むき出しの状態からキレイな壁になりました。作業場のような雰囲気でしたが、壁の色が変わったことでおしゃれで可愛らしい部屋にイメージチェンジできました。
また色を変えたくなったときは、上から塗りかえるだけでOK。お部屋の模様替えのように、これからも壁の塗りかえを楽しみましょう。