壁紙をはがして石膏ボードに塗装する手順(パテで傷穴を埋める場合)
冒頭の写真は、猫の爪で引っかかれた壁紙を貼った石膏ボードをイメージして作りました。こちらのボードを見本にして説明していきます。
刷毛やローラーカバー、塗料を入れる内容器は、下塗り用と色塗り用をそれぞれ用意すると便利です。
作業の準備と養生
換気を良くして、汚れても良い服装で作業します。汚れやホコリなどがある場合は、雑巾やハタキを使って落とします。
塗らない部分にマスキングテープを貼って保護します。この作業を「養生(ようじょう)」と言います。コンセントなどの細かい部分も塗料が付かないように養生します。
床や窓、ドアなどの広い範囲はマスカ?を使うと便利です。マスカ?はマスキングテープの上から貼り、ビニールを広げて塗らない場所を覆います。
まず、壁紙をはがします。爪跡が入った部分はちぎれやすく一気に剥がすのは難しいですが、根気よく作業しましょう。
壁紙の裏紙が壁側に残ってしまいますが、塗れば分からなくなるのでそのままでも大丈夫。もし、裏紙が簡単に取れそうなら剥がしてください。
壁紙を剥がすとこのような石膏ボードの壁になります。石膏ボードまで傷穴が貫通していることが分かります。
やや表面が荒れている(凸凹がある)ので300番程度のサンドペーパーで爪で研がれた傷があるところだけ擦っていきます。
やすり終わりの目安は、手で触ってみて、出っ張ってる部分がなくなったようなイメージです。
含浸シーラーを塗っていきます。
シーラーを塗ることで、はがれかけている裏紙がしっかりと壁に引っ付き、固まります。この後塗るパテも引っ付きやすくなります。
壁に残った裏紙が固くなるので、やすりがけもしやすくなります。
塗る前に容器を振ったりヘラで中身をよく混ぜてから別の容器に移して、刷毛やローラーを使って全体に塗り広げてください。
膨れてきた部分があったら
壁紙を貼っていた糊が少ない部分にシーラーが染み込むと、裏紙が水気でたわんで膨らんだようになることがあります。
乾くと引っ張って平らになる場合があるので、焦らず乾くまで様子を見ましょう。
もし、乾燥後も膨らんでる部分があれば、その部分は剥がしてしまったほうがキレイに仕上がります。
パテを傷穴に沿ってのせます。
のせたパテを平らなもので削ぎ、傷穴を埋めていきます。
パテはそのままでも使用できますが、硬く伸びが悪い時は少量の水を加えて練ってください。
約4〜5時間程乾かしたら、300番のサンドペーパーを使って表面をなめらかにします。
まだ気になる凹凸があれば、「パテを盛る→乾燥させる→表面をやする」の工程を再度行ってください。
塗料をよくかき混ぜ、塗りやすいように別容器に移して1回目の塗装をします。
少し塗ってみて塗りにくい場合は塗料に対して5 〜10%の水でうすめ、さらによくかき混ぜます。
刷毛を使って細かい部分を先に塗っておきます。
広い面はローラーで塗ります。 1回目の塗装ではムラを気にせずうすく塗り広げていき、全体が塗れたら乾かします。
乾燥の目安は触っても塗料が手に付かなくなる程度です。塗りたくない場所に塗料が付いてしまった場合はすぐにふき取りましょう。
2回目の塗装では、1回目の塗装の薄い部分やムラになっている部分を中心にていねいに塗り重ねます。透けやムラが残る場合は2回以上塗り重ねます。
塗装が完了したら、塗料が半乾きのうちにマスキングテープを剥がします。剥がしづらいときはカッターで切り目を入れるとキレイに剥がせます。
塗り残しなどがあれば小筆を使って修正し、しっかり乾燥させます。
Before
After
今回の石膏ボードは「半分はパテなしで塗装」・「もう半分はパテで傷穴を埋めて塗装」で仕上げて、完成を比較できるようにしています。
左から【?@壁紙】→【?A壁紙を剥がした後の石膏ボード】→【➂パテなしで塗装】→【?Cパテで埋めてから塗装】になります。
パテを使った?Cが、一番フラットに仕上がっています。
ですが、「まっ平にパテを盛らなきゃ」と肩ひじを張る必要はありません。むしろ、漆喰風に少し模様付けるぐらい気持ちで作業すると、楽しくオシャレに仕上がります。是非チャレンジしてみてください。
今回使用した色は「オイスターホワイト」です。
明るすぎず、暗すぎない色で、パテで傷穴をふさがずに塗った場合でも凹凸が目立ちづらいおすすめカラーです。
今回使用した塗料と道具をセットでお買い求めいただけます
はじめてでも大丈夫。必要なものが揃った塗料と道具セット
塗料と道具をセットでお届けします。後からあれこれ買い揃える手間いらずで、届いたらすぐに作業を始めることができます。
塗りたい壁の広さに応じてセット内容を選べます。
※パテを平らにする道具はご自身でご用意ください。(ヘラ等)
「内部用水性塗料」について
においが少なく、室内でも使いやすいです。
充分乾燥させた後は水に濡れても溶けなくなるので、乾燥後は水拭きでの掃除もOK。
マットカラーなので、塗った跡が目立ちづらく初心者でも上手に塗れます。
ホルムアルデヒドの発散量が最も少ないランクを示す「F☆☆☆☆」を取得しており、安心して使える塗料です。
スタッフおすすめのカラーをお届け
オイスターホワイト Oyster White
牡蠣の身のグレー味あるホワイト。落ち着いた色。
凹凸が目立ちづらいおすすめカラーです。
ホワイトクローバー White Clover
シロツメクサのような優しい春色。温かみのあるホワイト。
一般的な壁紙の色に近いので、周りの色と合わせたい時におすすめです。
※ディスプレイにより実際の色と違う場合があります。
セット内容
- オリジナルカラー 内部用塗料
- 含浸シーラー
- 内外部用パテ
- 道具セット
- ローラーハンドル×1
- 中長毛ローラーカバー4インチ×2(下塗り用と色塗用それぞれ)
- タカラ特製平刷毛×2(下塗り用と色塗用それぞれ)
- バケット型下げ容器(内容器×2付き)
- マスキングテープ×3
- 布マスカ?×1
- サンドペーパー#320×4
- 手袋
セット |
内容 |
3平米セット |
内部用水性塗料1kg + 含浸シーラー1kg + 内外部用パテ1kg + 道具セット |
6平米セット |
内部用水性塗料2kg + 含浸シーラー1kg + 内外部用パテ1kg + 道具セット |
9平米セット |
内部用水性塗料3kg + 含浸シーラー2kg + 内外部用パテ1kg + 道具セット |
12平米セット |
内部用水性塗料4kg + 含浸シーラー2kg + 内外部用パテ1kg + 道具セット |
24平米セット |
内部用水性塗料8kg + 含浸シーラー4kg + 内外部用パテ2.8kg + 道具セット |
50平米セット |
内部用水性塗料一斗缶 + 含浸シーラー8kg + 内外部用パテ2.8kg + 道具セット |
使用上の注意
▼素地調整について
- 素地の調整は、確実に行ってください。
- 表面のよごれなどを取ってください。
- 古い壁面に、カビなどが発生している場合は、カビとり剤などで充分に処理してください。
▼塗装について
- 降雨が予想される日、気温5℃以下、または素地の表面温度5℃以下、湿度85%以上の場合は塗装をお避けください。
- 容器を開封し中身をよくかきまぜてから塗装してください。
- 塗料が伸びにくい時は水で薄めて使用してください。
- 塗装中、塗装後、および塗料の取り扱い作業時は、換気を十分に行ってください。
- 塗布量、および施工面積は表面状態や塗装条件により異なります。
- 乾燥を十分確認の上、次の工程を行ってください。
- 塗装後、乾燥時間は降雨、降雪、結露(夜露)に十分注意してください。塗膜の密着不良、およびフクレ、色ムラの原因となります。
- 塗装用具は使用後直ちに水で洗って下さい。一旦乾くと、再び水に溶けません。
▼保管について
- 使用後は缶の蓋をしっかり閉めて保管してください。
- 長時間の直射日光や雨ざらしは避け、気温40℃以上、0℃以下の状態に置かないでください。また、開封後はなるべく早めにご使用ください。
平米の計算の仕方
よこの長さ × たての長さ = 平米(?u)
表示画像での大きさの壁を塗る場合、
3m×2.4m=7.6?uなので
8平米セットをお選びいただくのがベストです。
色や容量によって値段が異なります。ご購入の際は以下の値段表をご確認の上、カートに商品を追加してください