汚れた壁紙の上から塗る手順をご紹介
1. 塗装の準備
換気を良くして、汚れても良い服装で作業します。壁に汚れやホコリがある場合は、きれいに取り除きます。
シールやステッカーなどが貼ってある場合はカッターを使って剥がします。
2. マスキングテープで養生
塗らないところをマスキングテープなどで保護します。この作業を「養生(ようじょう)」といいます。
角や隅は、しっかりと貼ります。四隅など、フチに合わせて余分なマスキングテープはカッターで切ります。
コンセント等の細かい部分も塗料が染み込まないようにしっかりと養生します。
広くマスキングテープを貼った後、不要な部分をカッターで切り取ると簡単に養生できます。
外せるパーツは取ってしまうのも1つの手です。
3. マスカ?で養生
ドアや窓、家具等の広い範囲を覆う時は、ビニールとテープが一緒になった「マスカー」を使うと便利です。
マスカーはマスキングテープの上から貼ります。
床に敷いたマスカ?はズレやすいので、ビニールの端にマスキングテープを貼り付けてしっかり留めます。
※今回は床にビニールシートを敷くだけにしましたが、マスカーを使った方がしっかり保護できるのでお勧めです。
4. 壁紙の状態によって下地調整
壁紙が破れていたりめくれている場合 (クリックして確認)
ご家庭にあるスティックのりであらかじめ貼り合わせておきます。
ヒビや穴が目立つ場合、凹凸した壁の際を塗る場合 (クリックして確認)
ヒビや穴が目立っていたり、隙間が開いている場合は市販のコーキング剤で埋めます。隙間に沿ってコーキング剤を出した後、指やヘラで平らになるように伸ばします。
コーキング剤は「変性シリコン」か「アクリルシリコン」を使用してください。
※水性塗料が上塗り可能かご確認ください。
また、凸凹した壁の際を塗る時には、コーキング剤をマスキングテープの上から塗っておきます。
こうすることで、塗料がしみ込まず境目のラインがきれいに仕上がります。
ヤニや汚れが目立つ場合 (クリックして確認)
ヤニや汚れが目立つ場合は、下地に含浸シーラーを下塗りします。
仕上がりの色に汚れの色がアクのように上がってくるのを防ぐため、またペンキをしっかりとひっつける役割もあります。
※シーラーを塗ったローラーや刷毛は、上塗りの塗料には使用しないでください。使用する場合はよく洗ってから使います。別途、塗装道具を用意すると作業が楽です。
含浸シーラーは、塗る前に容器を振ったりヘラで中身をよく混ぜてから、別の容器に移して使います。
隅や細かいところを刷毛で塗ってから、広い面をローラーで塗ります。タレやすいのでゆっくり塗り広げます。
しっかり乾かしたら、上から色を塗ることが出来ます。
※必要な方は<下塗り付き>のセットをお選びください。
5. 塗料の準備
缶を開けるときは、ヘラやマイナスドライバー等を使い、缶を回しながら少しずつフタをこじ開けます。ポリ容器を開ける場合は、フタのフチの部分を全てめくり上げて開けます。
フタを開けたら中の塗料をよくかき混ぜ、塗りやすいように別容器に移します。
少し塗ってみて塗りにくい場合は、塗料に対して5〜10%の水でうすめ、さらによくかき混ぜます。
6. 色を塗る(1回目の塗装)
まずは、刷毛を使って細かい部分を塗っておきます。
続いて、広い面をローラーで塗っていきます。
1回目の塗装ではムラを気にせず薄く塗りひろげていき、全体が塗れたら乾かします。乾燥の目安は触っても手に塗料が付かない程度です。
7. 色を重ね塗り(2回目の塗装)
1回目の塗装の薄い部分やムラになっている部分を中心にていねいに塗り重ねます。
透けやムラが残る場合は2回以上塗り重ねます。
特に白っぽい色や黄色、赤系色は透けやすいので、2回塗りでもムラが残る場合があります。その場合は2回以上塗り重ねます。
8. 養生を剥がしてタッチアップ
塗料が乾ききる前にマスキングテープを剥がします。
マスキングテープが剥がしづらい時は、カッターで切り目を入れると剥がしやすくなります。
家具や床など塗りたくない場所に塗料がついてしまった場合は、すぐにふき取ります。
塗り残しや塗料がはみ出た箇所があれば修正します。
細かい箇所の修正には、小筆を使うときれいに仕上がります。
塗装が完了したら、しっかりと乾かします。
壁紙が綺麗になりました
使用した色:タカラ塗料オリジナルカラー「ウルフグレー」
お好きなインテリアとコーディネートをして完成です。お部屋の模様替えのように、これからも壁紙の塗り替えを楽しみましょう。
タカラ塗料では、ペイントで中古住宅をリノベーションする古家再生に取り組んでいます。こちらの壁紙の塗装レポートをブログで紹介していますので、ぜひご覧ください。