まず、スツールの座面だけを塗るので、裏面のネジを外して足を取り外します。
このスツールはIKEA(イケア)のFROSTA(フロスタ)です。TAKARATORYOオリジナルカラーのファニチャーブラウンで色を塗り替えていました。
やすりがけの作業をする際にかなり粉が飛ぶので、周囲の床や家具等の汚したくない場所を覆います。
モルクラフトはコテで薄く塗っていくので、表面の凹凸が目立っている場合は紙やすりを使って表面を平らにしておきます。
専用プライマーを塗ります。必ず決められた割合でうすめて、よくかき混ぜてから使います。ローラーを使って塗り広げ、全体に塗れたらしっかり乾かします。
いよいよモルクラフトの主剤を塗ります。色はタカラ塗料オリジナルのおしゃれな濃いグレーです。
1度塗り目は模様付けの目的があります。ひきずるようにしたり、大きく動かしたりと、コテの動かし方で色々雰囲気が変わってきます。円を描くように柄をつけると柔らかい印象になります。凹凸をつけすぎないよう注意します。
角の部分は、角を押さえるコテが便利です。全体に塗れたらしっかり乾かします。
1度塗り目で出来た凹凸を埋めるようにコテでうすく塗り広げて平らにします。
ちなみに、この時少し分厚く塗りすぎて凹凸が出てしまった部分があったので、やすりがけをして表面を平らにしてから2回目塗りを行いました。
少しだけ乾燥(10〜15分くらい)させてからきれいなコテを水平に当てます。コテ面を使って磨いていくことで表面のキメが細かく詰まり、材料に含まれる雲母が角度によってキラキラと輝く美しい仕上がりになります。
表面に触れてしっとりした感触だけれど手につかないくらいがコテで磨くベストな状態です。
コテの動かし方によって、模様は自在に変わります。ですが肩ひじは張らずに、色んな動かし方を試しながら好みの模様をつけていくのがコテ塗りを楽しむポイントです。
コテでなぞって取れたり、面にゴミが出る場合は早すぎるのでもう少し乾燥させる必要がありますが、逆に乾燥させ過ぎると磨き作業ができないので注意が必要です。コテは常にきれいな状態で磨きます。
塗り終わったら、しっかりと乾燥させます。早く完成させたい気持ちを押さえて、一晩置いてから次の工程を行いました。
専用トップコートを1度塗り目はコテで、2度塗り目はローラーを使って合計2回塗り重ねます。必ず決められた割合でうすめて、よくかき混ぜてから使います。
完成です!コテでつけたムラのある模様がおしゃれに仕上がりました。ひんやりとした石のような手触りです。
家具の素材感を統一すると、洗練されたインテリアコーディネートになります。