古い家の土壁は自分できれいにできます
ぼろぼろと剥がれてきたり、汚れやシミがついて古臭い土壁にお悩みの方は多いですよね。よくある解決方法は壁紙を貼ることですが、それにはまずベニヤ板を貼る大工仕事が必要なため、DIYでやるにはかなりハードルが高くなります。かといって業者に依頼すると約10万円程かかってきてしまいます。
でも、塗料(ペンキ)使えば、費用も手間も抑えつつ自分できれいにできます。例えば、6帖の部屋の土壁(約30平米)なら大体3〜4万円前後で塗装出来ます。乾かす時間を含めると2日以上かかりますが、塗る手順は簡単です。凸凹のある壁でも艶消し色(マットカラー)で塗装すれば、塗るのが初めての方でもムラになりにくく、きれいに塗れます。
古くなった土壁をどうにかしたいと悩んでいるなら、自分で塗り替えてみませんか?
土壁や砂壁を水性塗料で塗る方法
砂壁も土壁も塗り方は同じです。下塗り塗料を使って表面を固めてから、好きな色を塗ります。
塗装の準備
換気を良くして、汚れても良い服装で作業します。砂壁についたホコリを雑巾やハタキを使って落とします。
ヒビが入っている場合は市販のコーキング剤で埋めます。ヒビに沿ってコーキング剤を出した後、指やヘラで平らになるように伸ばします。コーキング剤は「変成シリコン」か「アクリルシリコン」を使用してください。
養生
塗らないところをマスキングテープなどで保護します。この作業を「養生(ようじょう)」といいます。
角や隅は、しっかりと貼ります。四隅など、フチに合わせて余分なマスキングテープはカッターで切ります。
コンセント等の細かい部分も塗料が染み込まないようにしっかりと養生します。
広くマスキングテープを貼った後、不要な部分をカッターで切り取ると簡単に養生できます。外せるパーツは取ってしまうのも1つの手です。
ドアや窓、家具等の広い範囲を覆う時は、ビニールとテープが一緒になった「布マスカー」を使うと便利です。
マスカーはマスキングテープの上から貼ります。床に敷いた布マスカーはズレやすいので、ビニールの端にマスキングテープを貼り付けてしっかり留めます。
含浸シーラーを下塗り
砂壁・土壁を固める効果がある含浸シーラーを下塗りします。よくかき混ぜ別容器に移し、垂れないように少しずつ塗り広げます。
全体にしっかり塗り終わったら一晩乾かします。
含浸シーラーには木のアクを止める効果もあるので、木部も一緒に塗る場合は同様に含浸シーラーを下塗りします。
※シーラーを塗ったローラーや刷毛は、色を塗る時にそのまま使用しないでください。併用する場合はよく洗ってから使います。別々に塗装道具を用意する方が作業が楽です。
色を塗る(1回目の塗装)
缶を開けるときは、ヘラやマイナスドライバー等を使い、缶を回しながら少しずつフタをこじ開けます。ポリ容器を開ける場合は、フタのフチの部分を全てめくり上げて開けます。
フタを開けたら中の塗料をよくかき混ぜ、塗りやすいように別容器に移します。
少し塗ってみて塗りにくい場合は、塗料に対して5〜10%の水でうすめ、さらによくかき混ぜます。
まずは、刷毛を使って壁のきわやコンセント周り等の細かい部分を塗ります。
続いて、広い面をローラーで塗っていきます。1回目の塗装ではムラを気にせず薄く塗りひろげていき、全体が塗れたら乾かします。乾燥の目安は触っても手に塗料が付かない程度です。
高い場所を塗る時には継ぎ柄が便利
天井近くの壁のようなローラーの長さを延長できる継ぎ柄(ジョイント)があると便利です。ローラーのグリップのネジ部分と継ぎ柄をしっかり回し締めて固定します。
ローラー継ぎ柄のご注文はこちら>>
色を重ね塗り(2回目以降の塗装)
1回目の塗装の薄い部分やムラになっている部分を中心にていねいに塗り重ねます。
透けやムラが残る場合は2回以上塗り重ねます。特に白っぽい色や黄色、赤系色は透けやすいので、塗り重ねの回数が多くなりやすいです。
重ね塗りの間は、都度しっかり乾燥させるときれいに仕上がります。
養生を剥がしてタッチアップ
塗料が乾ききる前にマスキングテープを剥がします。マスキングテープが剥がしづらい時は、カッターで切り目を入れると剥がしやすくなります。
塗り残しや塗料がはみ出た箇所があれば修正します。細かい箇所の修正には、小筆を使うときれいに仕上がります。
もし、家具や床など塗りたくない場所に塗料がついてしまった場合は、水拭きですぐにふき取ります。
満足のいく出来栄えになったら、しっかりと乾かして完成です。
完成 和モダンなおしゃれ空間になりました
使用した色:タカラ塗料オリジナルカラー「フレンチグレー」
色が変わるだけで、土壁本来の質感を残しつつ和モダンな雰囲気のおしゃれな和室にもできますし、和室感をなくして綺麗な洋室にもイメージチェンジもできます。
汚れてきたり、また色を変えたくなったら上から同じように塗ればOKなのでメンテナンスもお手軽になります。
他にも砂壁・土壁の塗り方・事例を見たい方はこちら>>
はじめてでも簡単に砂壁・土壁を塗れるセットをお届け
必要なものが揃った砂壁・土壁をすぐ塗れる塗料と道具セット
砂壁・土壁を塗るのに必要な塗料と道具をセットでお届けします。後からあれこれ買い揃える手間いらずで、届いたらすぐに作業を始めることができます。
塗りたい壁の広さに応じてセット内容を選べます。
きれいで清涼感のある部屋にしたい方はこの色がおすすめ
ミルクセーキMilk Shake
甘く懐かしいミルクセーキ。お日様に焼けたホワイト
ホワイトクローバーWhite Clover
シロツメクサのような優しい春色。温かみのあるホワイト
サマークラウドSummer Cloud
夏の青空に浮かぶ入道雲。濁りのないホワイトカラー
ブルーラグーンBlue Lagoon
アイスランドの湖のような透き通ったシャープな水色
クラウディーブルーCloudy Blue
冬空をイメージした大人のためのおしゃれな水色
スノーフレークSnowflake
雪の結晶をイメージした青みのあるホワイト。涼しい印象に
どれも上品でおしゃれなマットカラーでインテリアにもなじみます。
※ディスプレイにより実際の色と違う場合があります。
セット内容
- タカラ塗料オリジナルカラー 内部用水性塗料
- 含浸シーラー
- 道具セット
- バケット型下げ缶(内容器2枚付き)×1
- ローラーハンドル×1
- 中長毛ローラーカバー(7インチ)×2
- タカラ特製平刷毛40mm×2
- マスキングテープ×3
- 布マスカー×1
- 手袋
セット名 |
内容 |
2平米セット |
内部用水性塗料1kg + 含浸シーラー1kg + 道具セット |
4平米セット |
内部用水性塗料2kg + 含浸シーラー1kg + 道具セット |
6平米セット |
内部用水性塗料3kg + 含浸シーラー2kg + 道具セット |
8平米セット |
内部用水性塗料4kg + 含浸シーラー2kg + 道具セット |
16平米セット |
内部用水性塗料8kg + 含浸シーラー4kg + 道具セット |
30平米セット |
内部用水性塗料16kg + 含浸シーラー8kg + 道具セット |
内部用水性塗料とは(クリックして確認)
砂壁・土壁の上から塗れる水性塗料です。充分乾燥させた後は水に濡れても溶けなくなるので、塗った壁は水拭き掃除OKです。
- においが少なく室内でも使いやすいです。
- 刷毛・ローラー跡が目立ちづらいため、初心者の方でもきれいに塗れます。
- ホルムアルデヒドの発散量が最も少ないランクを示す「F☆☆☆☆」を取得しており、安心して使える塗料です。
平米の計算の仕方 (クリックして確認)
よこの長さ × たての長さ = 平米(m²)
表示画像での大きさの壁を塗る場合、 3m×2.4m=7.6m²なので
8平米セットをお選びいただくのがベストです。
ローラー継ぎ柄が必要な方はこちらから>>