水性塗料で倉庫やオフィスのコンクリート床をおしゃれな色に塗りかえる方法
こんな床が塗れます
・何か塗られている素地がコンクリートの床
・まだ何も塗装されていないコンクリート床
・人が歩いたり、台車が通る床
・車やフォークリフトは通らない床
塗装の準備
換気を良くして、汚れても良い服装で作業します。床についた汚れやホコリを掃除します。
塗らない部分を養生する
巾木や床近くの壁など、塗料が付いてほしくないところをマスキングテープなどで保護します。この作業を「養生(ようじょう)」といいます。角や隅は、しっかりと貼ります。四隅など、フチに合わせて余分なマスキングテープはカッターで切ります。
壁や家具などの広い範囲を覆いたい時は、ビニールとテープが一緒になった「布マスカー」を使うと便利です。マスカーはマスキングテープの上から貼ります。
既に何か塗料が塗られているなら足付けをする
※まだ何も塗装されていない床の場合、この工程はスキップします。
もし、既に何か塗料が塗られている場合は、密着性を高めるために全体を紙やすりで表面が曇る程度にやすりがけを行います。この作業を足付けと言います。全体に足付けを行い、出た粉をきれいにふき取ります。
床の範囲が広い場合は、電動サンダー等を使うことをおすすめします。
水系ボウジンテックスシーラーを下塗り
水系ボウジンテックスシーラーをよくかき混ぜ別容器に移します。刷毛を使って部屋の隅等の細かい部分を先に塗り、ローラーで広い面を塗ります。全体にしっかり塗り終わったら2時間以上乾かします。
※水系ボウジンテックスシーラーを塗る時に使った塗装道具を、色を塗る時にそのまま使用しないでください。水でよく洗ってから使用するか、色を塗る用の塗装道具を別で用意してください。
色を塗る(1回目の塗装)
フタをしたまま塗料の缶をよく振ります。フタを開けたら中の塗料をよくかき混ぜ、塗りやすいように別容器に移します。塗料に対して5〜10%の水でうすめ、さらによくかき混ぜます。
まずは、刷毛を使って幅木付近や四隅などの細かい部分を塗ります。
続いて、広い面をローラーで塗っていきます。塗り進める方向は、出入り口から一番遠いところから塗り始めると、出られなくなる心配がありません。
1回目の塗装ではムラを気にせず薄く塗りひろげていき、全体が塗れたら2時間以上乾かします。乾燥の目安は触っても手に塗料が付かない程度です。
楽な姿勢で塗りたい方には継ぎ柄が便利
ローラーの長さを延長できる継ぎ柄があると楽な姿勢で床を塗れるので便利です。ローラーのグリップのネジ部分と継ぎ柄をしっかり回し締めて固定します。1〜2本程度連結させます。
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色を重ね塗りする(2回目以降の塗装)
1回目の塗装の薄い部分やムラになっている部分を中心にていねいに塗り重ねます。透けやムラが残る場合は2回以上塗り重ねます。重ね塗りの間は、都度しっかり乾燥させるときれいに仕上がります。
養生をはがす
6時間乾燥させて上を歩けるようになったらマスキングテープをはがします。はがしづらい時は、カッターで切り目を入れます。
もし、塗り残しや塗料がはみ出た所があれば修正します。細かい所の修正には小筆があると便利です。塗りたくない部分に塗料がついてしまった場合は、水拭きですぐにふき取ります。
完成 汚れた床がキレイでおしゃれなグレーカラーの床になりました

塗った色:TAKARATORYOオリジナルカラー「ストックグレー」
コンクリートで出来た倉庫の汚れた床が、とてもおしゃれな床に仕上がりました。汚れがかなり目立っていた床でしたが、塗りかえたことで空間全体の印象がとても良くなりました。程よい艶感とおしゃれなグレーカラーで上品な印象です。
さらに、2日経てば重たい荷物を乗せた台車も通行できるようになります。
また汚れてきたら上から同じ塗料を塗ればOKなので、今後のメンテナンスも楽になります。色を変えたくなったときも同様です。部屋の模様替え感覚で床を塗ることができます。