水性塗料でふすまをおしゃれなマットカラーに塗る方法
塗装の準備
下準備をします。換気を良くして、汚れても良い服装で作業します。塗装面に汚れやホコリなどがある場合は、きれいに取り除きます。
ふすまは取り外して床に置いて塗ると作業しやすいです。その際、床に塗料がついてしまわないように、ビニールシートやビニールとテープが一緒になった「布マスカー」を敷いておきます。布マスカーは周囲の壁や家具も簡単に覆えるので便利です。
塗らない部分を養生する
塗らないところをマスキングテープなどで保護します。この作業を「養生(ようじょう)」といいます。角や隅は、しっかりと貼ります。
ふすま紙を自分で貼り替えた場合に難しい工程となるのが「引手部分の始末」ですが、DIYペイントでしたらパーツを外すことなく、マスキングテープで養生するだけなので簡単です。四隅など、フチに合わせて余分なマスキングテープはカッターで切ります。
含浸シーラーを下塗り
含浸シーラーをよくかき混ぜ別容器に移し、垂れないように少しずつ刷毛やローラーで塗り広げます。全体にしっかり塗り終わったら2時間程乾かします。
※含浸シーラーを塗る時に使った塗装道具を、色を塗る時にそのまま使用しないでください。水でよく洗ってから使用するか、色を塗る用の塗装道具を別で用意してください。
色を塗る(1回目の塗装)
缶を開けるときは、ヘラやマイナスドライバー等を使い、缶を回しながら少しずつフタをこじ開けます。ポリ容器を開ける場合は、フタのフチの部分を全てめくり上げて開けます。
フタを開けたら中の塗料をよくかき混ぜ、塗りやすいように別容器に移します。少し塗ってみて塗りにくい場合は、塗料に対して5〜10%の水でうすめ、さらによくかき混ぜます。
まずは、刷毛を使って細かい部分を塗ります。
続いて、広い面をローラーで塗っていきます。1回目の塗装ではムラを気にせず薄く塗りひろげていき、全体が塗れたら乾かします。乾燥の目安は触っても手に塗料が付かない程度です。
こんな時は
含浸シーラーや1回目の色塗りをする際に、ふすま紙がふやけてしまう場合がありますが、乾いたらピンと元通りに張りが戻ります。ですので、心配せずしっかり乾くのを待ちます。
色を重ね塗りする(2回目以降の塗装)
1回目の塗装の薄い部分やムラになっている部分を中心にていねいに塗り重ねます。
透けやムラが残る場合は2回以上塗り重ねます。特に白っぽい色や黄色、赤系色は透けやすいので、塗り重ねの回数が多くなりやすいです。重ね塗りの間は、都度しっかり乾燥させるときれいに仕上がります。
養生をはがす
塗料が乾ききる前にマスキングテープをはがします。はがしづらい時は、カッターで切り目を入れます。
もし、塗り残しや塗料がはみ出た所があれば修正します。細かい所の修正には小筆があると便利です。塗りたくない部分に塗料がついてしまった場合は、水拭きですぐにふき取ります。
完成 ふすまがキレイでおしゃれな色になりました
塗った色:TAKARATORYOオリジナルカラー「
イーグルブルーグレー」
シミや色あせで古くさい印象だったふすまがキレイになりました。おしゃれなブルーグレーが部屋に落ち着いた雰囲気のインテリアを演出してくれています。さらに、ふすまに合わせて砂壁も塗り替えてモダンな和室になりました。(砂壁の塗り方はこちらからご覧いただけます>>)好きな色でお部屋のトータルコーディネートできるのも塗料の魅力です。
また色を変えたくなったときは、上から塗りかえるだけでOK。お部屋の模様替えのように、これからもふすまの塗りかえを楽しみましょう。
ふすまを塗った方からの感想
東京都 M様
年末に家族で楽しく塗装しました。大物だけど平面なので塗りやすかったです。日常的によく使うドアを塗ると部屋の印象がガラリと変わって気持ちいいのでおすすめです。
塗った色:TAKARATORYOオリジナルカラー「
イーグルブルーグレー」
大阪府 A様
和室の塗りかえをしました。特にふすまが汚かったのですが、元があんなに汚かったとは分からないほどキレイになったので良かったです。疲れたけどとても達成感を感じました。
塗った色:TAKARATORYOオリジナルカラー「
ホワイトハスキー」