1.
下準備をします。換気を良くして、汚れても良い服装で作業します。
塗装面に汚れやホコリなどがある場合は、きれいに取り除きます。塗料で汚さないようにシートなどをあらかじめ床に敷いておきます。
2.
塗りたくない部分にマスキングテープを貼ります。この作業を「養生(ようじょう)」といいます。角や隅は、しっかりと貼ります。
3.
ふすま紙の貼り替えの際の難しい工程でもある引手部分の始末も、DIYペイントでしたらパーツを外すことなく、マスキングテープで養生するだけ。
塗りたくない部分にしっかりと貼ります。フチに合わせて余分なマスキングテープはカッターで切ります。
4.
塗料を塗る前に含浸シーラーを塗ります。
含浸シーラーはよくかき混ぜ、塗りやすいように別容器に移します。垂れ(たれ)やすいのでゆっくり塗り広げていきます。
2時間程度乾燥させたら、次の工程に進みます。
※シーラーを塗ったローラーは、上塗りの塗料には使用しないでください。
使用する場合はよく洗ってから使用してください。
5.
塗料をよくかき混ぜ、塗りやすいように別容器に移して1回目の塗装をします。少し塗ってみて塗りにくい場合は塗料に対して5 〜10%の水でうすめ、さらによくかき混ぜます。
刷毛を使って細かい部分を先に塗っておきます。
6.
広い面はローラーで塗ります。
1回目の塗装ではムラを気にせずうすく塗り広げていき、全体が塗れたら乾かします。乾燥の目安は手で触っても塗料がつかなくなる程度です。
7.
1回目の塗装をした後、ふすま紙がふやけてしまう場合があります。
心配しなくても大丈夫です。乾いたらピンと元通りに張りが戻ります。
8.
1回目の塗装のうすい部分やムラになっている部分を中心に、ていねいに塗り重ねます。
特に白っぽい色や黄色、赤などは透けやすいので2回塗りでもムラが残る場合があります。その場合は2回以上塗り重ねます。
9.
塗料が半乾きのうちにマスキングテープを剥がします。塗料が乾いてしまってマスキングテープを剥がしにくい箇所は、カッターで切れ目を入れるときれいに剥がせます。
10.
フチの部分も同様に丁寧にマスキングテープを剥がしていきます。塗り残しや、はみ出た箇所など細かい部分を修正し、しっかりと乾燥させます。
11.完成
ふすまに合わせて砂壁も塗り替えをすることでモダンな和室になりました。
トータルでお部屋のカラーを好きな色にコーディネートできるのも塗料ならでは。これからもお部屋の塗り替えを楽しみましょう。
今回使用した色はイーグルブルーグレーです。
※お客様の塗り方や、下地の色が濃く塗り替える色が透けやすい白っぽい色や黄色、赤系の場合は2回以上塗り重ねる必要がありますので、多めに塗料を準備してください。