ベランダのコンクリート床を塗る方法
まずはベランダの種類をチェック
コンクリート防水
見た目がコンクリートで、触れるとひんやりとしています。こちらのページの方法で塗れます。
FRP防水
この方法では塗れません。表面につなぎ目がなく硬いです。よく見ると繊維状の凹凸があり叩くとコンコンと軽い音がします。
シート防水
この方法では塗れません。シート状で表面に凹凸の柄があります。主にマンション等で使用されています。
ウレタン防水
この方法では塗れません。表面につなぎ目がなく繊維状の凹凸もありません。柔らかく爪で押すと凹み元に戻ります。
準備するもの
- ベランダ床を塗るセット
- ほうき、ちりとり(掃除用にあると便利)
塗装の準備
汚れても良い服装で作業します。エアコンの室外機など動かせるものは動かして、ほうきで砂やほこりを集めます。
水を使って洗浄する場合
高圧洗浄機など水を使用して掃除を行う場合は、24時間以上しっかり乾燥させます。
雨天日の前後は塗装を避けてください。コンクリートが完全に乾いている日に塗装します。
マスキングテープで養生
塗らないところをマスキングテープなどで保護します。この作業を「養生」といいます。
窓枠の下なども忘れず、塗らないところは養生します。
壁など広い面を覆う時は、ビニールとテープが一緒になった「マスカー」を使うと便利です。マスカーはマスキングテープの上から貼ります。
マスカーを広げて全面を覆ったら養生完了です。
含浸シーラーを下塗り
刷毛や中長毛ローラーを使って含浸シーラーを下塗りします。仕上がりの色に汚れの色がアクのように上がってくるのを防ぎ、ペンキをしっかりとひっつけてくれます。
塗装後は2時間乾燥させます。
※シーラーを塗ったローラーや刷毛は、色を塗る時にそのまま使用しないでください。併用する場合はよく洗ってから使います。別々に塗装道具を用意する方が作業が楽です。
色を塗る(1回目の塗装)
開封前に一度缶をよく振って混ぜてから使用します。ローラーで塗る前に、まずは端や立ち上がりなどの細かい部分を刷毛で塗装します。
次に出入り口から一番遠い床にライトプルーフウレタンを垂れ流し、マスチックローラーを使ってゆっくり塗り広げます。塗りにくいと感じた場合は、塗料の重さに対して5%程度の水を加えて薄めます。
全体的に塗れたら4時間乾燥させます。
色を重ね塗り(2回目の塗装)
乾燥後、ムラを無くすように刷毛とローラーで丁寧に重ね塗りします。同じく出入り口から一番遠い床から塗り始めます。
塗ったところを踏まないように注意します。出入り口の付近まで塗ったら、そのまま乾かします。
24時間乾燥させたら、上を歩いたり物を置けます。
後日エアコンの室外機の下を塗る
先に室外機の手前まで塗って24時間乾燥させます。塗料が完全に乾いたことを確認したら室外機を動かし、その下の床を塗ります。
手順は同様で、含浸シーラーで下塗りしてから色を塗ります。
同じく24時間乾燥させた後にまた元の場所に戻します。
養生を剥がしてタッチアップ
養生をはがします。はがしづらい時はカッターで切り目を入れるとはがしやすくなります。
もし塗り残しが気になるようであれば、余った塗料でタッチアップ(補修)します。細かい箇所の修正には小筆を使うときれいに仕上がります。
完成 きれいなベランダになりました
シミで酷く汚れていた床が見違えるほどきれいになりました。室外機下の塗装も含めると最短で3日で完成となります。
ぜひ、DIY塗装に挑戦してご自宅のベランダをきれいに塗り替えてみてください。