つるつるとした素材の室内ドアを塗る手順をご紹介

まずはドアの素材や用途をチェック

こちらのページでご紹介するのはつるつるとした素材の室内ドアの塗り方です。

こんな素材の室内ドアを同じ方法で塗れます

合板、突板、プリント合板

樹脂シート（ダイノックシート等）

スチール、アルミ、ステンレス、プラスチック

準備するもの

• 室内ドアをすぐ塗るセット
• TAKARATORYOオリジナルカラー 内部用水性塗料
• 非鉄バインダーα
• 短毛ローラーセット（4インチカバーと柄のセット）
• タカラ特製平刷毛40mm
• 下げ容器＋内容器
• 耐水ペーパー（サンドペーパー、紙やすり）
• マスキングテープ
• 布マスカ―
• 手袋
• 雑巾（掃除用にあると便利）

1. 塗装の準備

換気を良くして、汚れても良い服装で作業します。壁に汚れやホコリがある場合は、きれいに取り除きます。
ドアノブなど、簡単に外せるものは外して作業しやすくしておきます。

2. マスキングテープで養生

塗らないところをマスキングテープなどで保護します。この作業を「養生（ようじょう）」といいます。
角や隅は、しっかりと貼ります。四隅など、フチに合わせて余分なマスキングテープはカッターで切ります。

蝶番等の細かい部分も塗料が染み込まないようにしっかりと養生します。
広くマスキングテープを貼った後、不要な部分をカッターで切り取ると簡単に養生できます。

3. マスカ―で養生

周囲の壁や家具等の広い範囲を覆う時は、ビニールとテープが一緒になった「マスカー」を使うと便利です。
マスカーはマスキングテープの上から貼ります。
床に敷いたマスカ―はズレやすいので、ビニールの端にマスキングテープを貼り付けてしっかり留めます。

4.足付け

全体をサンドペーパー（紙やすり）で表面が曇る程度にやすり掛けを行います。この作業を足付けと言います。
表面に細かな傷をつけてざらつきが出したり表面積が増えることで、塗料が良く引っ付くようになります。
特に、つるつるとした素材は塗料が剥がれやすいため、足付けを行うことが重要です。

凹凸の部分にもしっかり行い、やすり掛けで出た削りカスをきれいに拭き取ります。

5. 必要であれば非鉄バインダーαを下塗り

特に塗料が引っ付きづらい素材の場合には、さらに塗料の密着性を高めるために「非鉄バインダーα」を下塗りします。
初めにローラーでは塗りづらい細かい部分を刷毛で塗り、続いて全体をローラーで塗装します。
塗装後、2時間程度乾燥させます。
こうすることで、ちょっとした衝撃で塗料が剥げてしまうことを予防します。

6. 塗料の準備

缶を開けるときは、ヘラやマイナスドライバー等を使い、缶を回しながら少しずつフタをこじ開けます。ポリ容器を開ける場合は、フタのフチの部分を全てめくり上げて開けます。

フタを開けたら中の塗料をよくかき混ぜ、塗りやすいように別容器に移します。
少し塗ってみて塗りにくい場合は、塗料に対して5〜10％の水でうすめ、さらによくかき混ぜます。

7. 色を塗る（1回目の塗装）

下塗りした非鉄バインダーαが乾いたら、内部用水性塗料を塗ります。
まずは、刷毛を使って細かい部分を塗っておきます。
続いて、広い面をローラーで塗っていきます。

1回目の塗装ではムラを気にせず薄く塗りひろげていき、全体が塗れたら乾かします。乾燥の目安は触っても手に塗料が付かない程度です。

8. 色を重ね塗り（2回目の塗装）

１回目の塗装の薄い部分やムラになっている部分を中心にていねいに塗り重ねます。
透けやムラが残る場合は２回以上塗り重ねます。
特に白っぽい色や黄色、赤系色は透けやすいので、2回塗りでもムラが残る場合があります。その場合は2回以上塗り重ねます。

9. 養生を剥がしてタッチアップ

塗料が乾ききる前にマスキングテープを剥がします。
マスキングテープが剥がしづらい時は、カッターで切り目を入れると剥がしやすくなります。
家具や床など塗りたくない場所に塗料がついてしまった場合は、すぐにふき取ります。

塗り残しや塗料がはみ出た箇所があれば修正します。 細かい箇所の修正には、小筆を使うときれいに仕上がります。 塗装が完了したら、しっかりと乾かします。

ドアが綺麗になりました

使用した色：タカラ塗料オリジナルカラー「イーグルブルーグレー」

お好きなインテリアとコーディネートをして完成です。お部屋の模様替えのように、これからも室内ドアの塗り替えを楽しみましょう。
タカラ塗料では、ペイントで中古住宅をリノベーションする古家再生に取り組んでいます。こちらの壁紙の塗装レポートをブログで紹介していますので、ぜひご覧ください。